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7月16日に神奈川・横浜アリーナで開催される「HERO’S2007~ミドル級世界王者決定トーナメント開幕戦~」の対戦カード発表会見が2日に都内で開かれ、無期限出場停止中の秋山成勲に関して前田日明HERO’Sスーパーバイザー、HERO’S実行委員会でK-1を主催する株式会社FEGの代表取締役である谷川貞治氏がともに年内をメドに、早ければ今年9月に復帰させる意思があることを明らかにした。
昨年大みそかの桜庭和志戦、秋山はパウンド連打でレフェリーストップのTKO勝利を収めた。だが、桜庭の猛抗議により秋山が全身にクリームを塗布していたという不正が発覚。プロ格闘家としてあるまじき行為とし、大みそかの試合は秋山の失格となり、無期限出場停止処分が課せられた。
格闘技ファンのみならず、世間の大きな注目を集めたこの“秋山ヌルヌル事件”から7カ月。主催者サイドが、秋山の処分を解く意思があることを初めて公けにした。前田スーパーバイザーが説明する。
「どんな処分でも受けるとし、秋山は無期限出場停止の状態なのですが、彼はもう十分に社会的制裁を受けた。秋山はここまで順調に実力を伸ばしてきたし、このまま終わらせるには惜しい選手。自分としてはもうそろそろ復帰させてもいいのでは、と思っている」
また、前田氏は秋山が十分に反省していること、さらに「人間社会の上で大事なのは、素直に罰を受けて謝ったヤツを許すこと。反省している人間に対して、さらにこれでもかと非難するのは間違っていると思う」と語った上で、「HERO’Sはまだ見切り発車の部分があり、あの当時はルール整備の上で主催者側にも責任があった。それをいつまでも秋山に一人に押し付けるのはどうなのか」とし、年内をメドにした復帰を考えていることを明かした。
一方、谷川氏は「制裁というのなら、僕はリングの上で制裁した方がいいと思っている。秋山選手のことを気に入らないと思っている選手もいるでしょうからね。そういった選手とやるのもいい」と持論を展開。「個人的には7月の大会に出したかった。田村(潔司)選手とやるとか、そんな試合を組みたかったですね」と具体的に話した。