★総合格闘技を語ろう!★
6月28日に東京・日本武道館で開催される「K-1WORLD MAX2007~世界一決定トーナメント開幕戦~」を2日後に控えた26日、出場選手による個別記者会見が都内のホテルで開かれた。
前日の25日、対戦相手のHERO’S2006ミドル級王者J.Z.カルバンにキツイ挑発を受けた魔裟斗は、「HERO’Sに出ろって言ってたんでしょ? じゃあ出る、って言えばいい(笑)」と笑顔でサラリとかわす余裕。MAX初のK-1王者vsHERO’S王者まで残り2日、決戦ムードはますますヒートアップしてきた。
プロとしての計量にこだわりを持つ魔裟斗は、これまで常に70キロのリミットぴったりでクリアしてきた。計量を翌日に控え、今回も「体重は土曜にはもう落ちていましたね。今回は早かった。まあ、調子がいい証拠でしょう」と、すでに出撃態勢はバッチリ整っている。
また、人生初めてという合宿やこの中間の練習で取り入れてきたダッシュ中心のトレーニングも効果てきめん。「ダッシュの成果でしょうね。スピード、パワーが上がっている実感はありますよ」と、魔裟斗は大きな手応えを感じ取っている。さらに、このダッシュ同様、魔裟斗がここに来て取り入れているトレーニングの一つが、イメージトレだ。
「まあ、ヒマな時にちょっとやってみたりするんですけど、気持ち的には盛り上がっています」
KOでマットに沈めている姿か、完封での貫録勝ちか。詳細は語らなかったが、魔裟斗のイメージの中は当然、HERO’S王者を完ぺきに打ち負かしているシーンだろう。
ところで、その対戦相手のカルバンは前日25日の公開練習では、魔裟斗に対して「彼は神様でもスーパーヒーローでもない。普通の人間さ」「魔裟斗がそんなにエライのならHERO’Sに出てくればいい」と、言いたい放題の挑発を連発した。
これに対して魔裟斗は、まさに“大人の余裕”。笑顔でこう切り返したのだった。
「HERO’Sに出ろって言ってるんでしょ? じゃあやってやるよ!って言えばいい?(笑)」
もちろんHERO’S参戦は本気ではないが、この辺りの余裕が絶対の自信をうかがわせている。たとえHERO’S王者であろうが、魔裟斗にとって総合格闘技のファイターは「反則さえしてこなければ、どの選手でも変わらない」。血気盛んな若い23歳に、28歳の魔裟斗がMAXの厳しさを身をもって教えてみせるか。
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