★総合格闘技を語ろう!★
“魔裟斗2世”と評判の14歳キックボクサー藤鬥嘩裟(フジ・ツカサ)が22日、ホームリングであるキックボクシング天空の新宿FACE大会に参戦、セミファイナルでK-1戦士・新田明臣率いるバンゲリングベイ所属のクレイジー・ヒルと対戦した。
鬥嘩裟は2階級上のクレイジー・ヒルのパワーにてこずる場面も見せたが、前蹴り、ミドルキックなどの蹴り技でペースをつかむと、2R1分すぎ、ハイキックからつないだ左縦ヒジを一閃。この一撃で相手の右まぶた上を深く切り刻み、TKO勝利を決めた。
昨年9月に14歳になるのを待ってデビューして以来、10歳以上年上の日本人選手、ムエタイ本場のタイ人選手を相手に無敗4連勝を飾っている藤鬥嘩裟。かつて魔裟斗を育て上げ、現在はこの鬥嘩裟を指導している藤ジム・加藤重夫会長をして「魔裟斗を超える10年に1人の逸材」と言わしめる天才キックボクサーだ。
ただ、14歳の天才少年も2階級上の選手を相手にした試合にはてこずった。
「いつも相手のことはやってみなきゃ分からないと思っているんですけど、打ち合ってみたら相手の攻撃はすごく重かったです」
鬥嘩裟が振り返ったように、試合中はパワーで押される場面もあったが、加藤会長が太鼓判を押す多彩な蹴りのテクニックで挽回。最後は中学生が繰り出したとは思えない切れ味鋭い縦ヒジで勝負を終わらせた。