★総合格闘技を語ろう!★
ボクシング「亀田3兄弟」の三男・和毅(16)が、国際アマチュアボクシング大会「ゴールデン・グローブ」に出場するため7月31日、メキシコへ出発した。年齢制限から北京五輪出場を断念した亀田家の最終兵器が、8月4日にメキシコでアマデビュー戦を迎える。プロの世界で王座を狙う2人の兄に負けじと、「負けたら、引退するで」との決意で日本人初優勝を狙う。
プロのリングで昨年世界Lフライ級王者となった長兄・興毅(20)と、年内にもフライ級世界王座に挑戦する次兄・大毅(18)に続く。異国の地・メキシコでのデビュー戦を前に、末弟・和毅が壮絶な決意をぶちまけて、成田発の航空機で単身で旅立った。
「オレが同じ16、17歳に負けるわけないやろ。判定で完敗したと思ったら、ボクシングをやめるで。ほんまや」
年齢制限で北京五輪出場がかなわないため、日本でのアマ活動を断念。来年7月にプロテストの受験可能年齢の17歳になるが、それまで約1年の期間がある。しかし、デビュー前の16歳は、早くも「引退覚悟」するほど、「ゴールデン・グローブ」にかけている。
同大会は、メキシコのアマ選手の登竜門として知られ、多数のプロの世界王者を生み出してきた。日本人初の優勝を果たせば、出世の“プラチナチケット”を手にできる。レベルの高い大会での成績を評価され、来年プロテストに合格すれば、6回戦でデビューできる可能性がある。「勝つだけやないで。名前を売るためでもあるんや」と息巻いた。
出場するバンタム級(54キロ以下)には、10人が参戦。総当たりのリーグ戦が行われ、決勝は12月の予定だ。長丁場の戦いになるが、「決勝までは左一本で十分や。自分のボクシングをやれば、負けへん」と豪語する。亀田家の最終兵器は、家族と離れて、メキシコで孤独な戦いを始める。
PR